「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」結果が出なかった日に伝えたかったこと

人生・挑戦

私は相撲クラブの会長をしています。

昨日、ちょっとした大会があり、部員の子どもたちの応援に行ってきました。

一生懸命取り組んできた姿を見てきただけに、私も良い結果が出てほしいと思っていました。

しかし、思うような結果にはなりませんでした。

勝負の世界なので、勝つ人がいれば負ける人もいます。

頭では分かっていることです。

でも、本人にとっては、そんな簡単な話ではありません。

昨日の私は、落ち込んでいる子に対して、まともな言葉をかけてあげることができませんでした。

家に帰ってからも、そのことが少し引っかかっていました。

「何か言ってあげられなかったのか」

「もっと違う言葉があったのではないか」

そんなことを考え、今日、その子の自宅まで行って話をしてきました。

実際に会ってみると、やはりかなり落ち込んでいました。

そんな姿を目の前にすると、気の利いた言葉なんて、なかなか出てきません。

私が伝えた言葉の一つが、

「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」

でした。

人生には、うまくいかない時もあれば、うまくいく時もある。

今は苦しくても、この経験がいつか自分を助けてくれる日が来るかもしれない。

そんな思いで伝えました。

ただ、帰ってから考えました。

「あの言葉で良かったのだろうか」

「今日、わざわざ話をしに行ったことは良かったのだろうか」

正直、今でも分かりません。

落ち込んでいる時に、前向きな言葉を言われても、すぐには気持ちを切り替えられないこともあります。

「次がある」

「良い経験になった」

周りは簡単に言えます。

でも、悔しい思いをしている本人にとっては、その「今」が一番苦しいのだと思います。

だからこそ、無理に立ち直らせようとしなくてもいいのかもしれません。

ただ、私は今日、その子と話をしたことで、私自身も一つ勉強させてもらったような気がしています。

人を励ますことの難しさ。

相手の気持ちになって考えることの難しさ。

そして、正解の言葉が見つからなくても、相手を思って行動することの大切さ。

人生で起きることは、良いことばかりではありません。

悔しいこともあります。

失敗することもあります。

「なぜ自分だけ」と思うようなことだってあるでしょう。

でも、起きることのすべてが、自分に何かを教えるために与えられた経験だと考えることができれば、いつかそれをプラスに変えられるのではないでしょうか。

もちろん、苦しいその瞬間に、そんなふうに考えるのは難しいと思います。

無理にプラスに考える必要もないのかもしれません。

悔しい時は、思い切り悔しがればいい。

落ち込む時があってもいい。

でも、いつか顔を上げる時が来たら、今回の経験を思い出してほしい。

「あの負けがあったから今の自分がある」

いつの日か、そう思えるようになってくれたら嬉しいです。

相撲で勝つことも大切です。

でも、それ以上に、多くの経験をして、多くのことを学んでほしい。

勝った時の喜び。

負けた時の悔しさ。

仲間の大切さ。

支えてくれる人への感謝。

そして、思い通りにならない時にも、もう一度立ち上がる強さ。

そうしたものを一つひとつ身につけながら、立派な大人へと成長していってほしいと思います。

そして今日、私自身もまた一つ勉強させてもらいました。

「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」

この言葉は、もしかすると今日、その子に伝えた言葉であると同時に、これからもいろいろなことに挑戦していく自分自身に向けた言葉なのかもしれません。

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