人と話をしていると、自分の考えとは違うことを言われることがあります。
そんなとき、つい、
「いや、それは違う」
「でも、それは難しい」
「自分には合わない」
と、否定から入ってしまうことがあります。
私自身も、気をつけなければならないと思っています。
人は今までの経験から、知らず知らずのうちに先入観を持って物事を見てしまうものです。
「これは無理だろう」
「この人とは合わないだろう」
「そんなことをやっても意味がないだろう」
しかし、本当にそうなのでしょうか。
まだやってもいない。
まだ相手の話を最後まで聞いてもいない。
それなのに、過去の経験や自分の価値観だけで答えを出してしまったら、新しい可能性まで自分で閉じてしまうことになります。
だから私は、最初は「はい」と言って受け入れてみることが大切なのではないかと思っています。
もちろん、何でも相手の言う通りにするという意味ではありません。
「はい、分かりました」
「そういう考え方もありますね」
「なるほど、一度考えてみます」
まず相手の言葉を受け止める。
そのうえで、自分なりに考えて判断すればいいのだと思います。
これは営業でも同じです。
お客様から自分の考えとは違う意見を言われたとき、最初から、
「いや、それは……」
と否定してしまえば、相手はどう感じるでしょうか。
自分の話を聞いてもらえていないように感じるかもしれません。
反対に、
「はい、なるほど」
と一度受け止めてから、
「そういうお考えでしたら、こちらの方法はいかがでしょうか」
と話を進めれば、同じ提案でも相手の受け取り方は変わるような気がします。
営業は、自分の考えを押し通すことではありません。
まず相手の話を聞く。
相手が何を考えているのかを知る。
そこから初めて、本当に必要な提案ができるのだと思います。
そして、これは営業だけではありません。
家族でも、友人でも、仕事仲間でも同じです。
否定から入れば、相手も心を閉ざしてしまう。
まず受け入れれば、その先に会話が生まれる。
もしかすると、自分とは違う考え方の中に、今まで気づかなかったヒントが隠れているかもしれません。
先入観で物事を決めつけない。
否定する前に、まず「はい」と受け入れてみる。
簡単なようで、実際に続けるのは難しいことだと思います。
だからこそ、私自身も意識していきたい。
自分の考えだけが正しいと思わず、人の言葉を一度受け止める。
その小さな積み重ねが、人とのご縁や信頼につながり、今まで見えなかった新しい道を見せてくれるのかもしれません。
